岐阜旅行(2)上高地、飛騨高山
上高地は岐阜県ではなく長野県側(松本市)にあるのですが、平湯温泉が上高地行きのバスの岐阜県側の発着点になっているので、ついでに観光する計画を立てていました。
平湯岡田旅館での朝食後、駐車場のレンタカーに大きな荷物は置いて(平湯温泉の旅館はチェックイン当日と翌日の朝から夕方まで駐車場を使わせてくれるところが多いようです)、バスセンターに歩いて行こうとしたら宿の女将さんに声をかけられました。そこでの話ですが「昨日は大雨で上高地の河童橋付近もほぼ水没していましたが、今日の予報は晴れなので良かったです。まだ8時30分のバスに間に合いますので、どうぞ上高地を楽しんできてください。」とのことでした。たしかに昨日の大雨が嘘のように晴れたので自分の運の強さを確信したところです。
釜トンネルを抜け上高地に入って最初のバス停は大正池ですがバスの運転手さんによると大正池周囲は増水で歩けないので、大正池ホテルに宿泊予定の人以外は降りないでくださいとのことでした。
無事に上高地バスターミナルに到着し河童橋に向かって歩きます。今日は晴れ間もありますが、河童橋付近から見上げる穂高山頂は雲に覆われており稜線は見えません。大雨の影響で梓川も清流とは言えず、増水しやや濁った流れでしたが、穂高の山容が見えただけでここまで来た価値がありました。
今回は上高地の素晴らしさを世界に向けて発信してくれたウェストンの記念碑を目指して梓川沿いを歩きました。途中、猿の集団が歩いていたりするのを避けつつ、ニッコウキスゲを見つけたり、ウグイスの声を聞いたりしながらの散歩を楽しみました。
ウェストン碑の付近は清流が流れていましたが、この付近は最近クマの出没情報があったので早めに切り上げ、あとは上高地帝国ホテル方向へ歩きました。
帝国ホテルで3,000円のカレーを食べるには時間が早過ぎたのでバスターミナルに戻り、滞在2時間ほどでしたが平湯に戻ることにしました。
平湯バスターミナルでランチ(ラーメン)を食べた後、今回の旅行の最終目的地である高山へ向かいました。昨日とは違って梅雨の晴れ間なので、やや蒸し暑い中のドライブとなりました。高山市街地に入り櫻山八幡宮にある高山祭屋台会館で祭り屋台の実物を見学しました。今日の予定はここまでで、2日間お世話になったレンタカーを返却しJR高山駅前の東急ステイ飛騨高山にチェックインしました。この宿を選んだのは4泊の旅行で着替えがたくさん必要だったのですが、このホテルには洗濯乾燥機が備わっており(電子レンジも室内になります)便利であるというのが理由です。
翌日は家内の友人お勧めの旅館にお世話になりました。JR高山駅から歩いても行ける距離でしたが旅館の送迎に甘えて先に大荷物は預かってもらい高山市内観光に出かけました。高山市内のことに詳しい知人に美味しいワラビ餅のお店を教わっていたのですが、なんとこの日と翌日に限ってお休み!という運のなさ…、そのお店は諦めて高山の古い町並み(さんまち通り)を散策しました。
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高山では陣屋にある真向兎(釘隠し)に因み、しばしばウサギのモチーフが登場します |
さんまち通りから宮川朝市に移動すると宮川で獲物を狙うサギに遭遇しましたが、狩りが上手くできたのか確認はできませんでした。
朝市の場所から上り坂を10分ほど歩くと東山遊歩道に着きました。ここは京都の東山を連想させようと寺院が多数配置された場所で落ち着いた雰囲気に浸れます。
お昼になり地元で高評価の「みやび庵」でざる蕎麦とホワイトアスパラガスの天ぷらをいただきました。十割蕎麦とジューシーなホワイトアスパラの天ぷらの組み合わせはとても美味しかったです。
旅館のチェックインまで少し時間が余ったので、大イチョウが有名な飛騨国分寺見学に行きました。写真は三重塔ですが天平時代には七重塔だったそうです。
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大イチョウは、樹齢1200年を越えると言われ秋の黄葉は見事だそうです |
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飛騨匠 韓 志和(からのしわ)像:自作の木鶴に乗って中国へ渡ったという伝説があります |
本日は本陣平野屋花兆庵さんにお世話になります。温泉ではありませんが部屋に24時間入れる檜風呂がありました。
夕食は飛騨牛ステーキ、鮎の塩焼きとご馳走攻めでしたが、1階にある温泉にも入り旅の疲れを癒やすことができました。4泊5日の旅行も今日が最終日で福岡に帰るのみです。岐阜県はとても広く数日で見て回ることはできません。自然豊かな土地柄に加えて長年育んできた文化に誇りを持った県民性が伝わってきた旅でした。また機会があれば訪れたいと思います。最後にJR高山駅から特急ひだに乗り名古屋経由、中部国際空港から飛行機で帰福したことを記して、この旅行記を終わりたいと思います。
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