ザッハートルテがウィーンから届きました

 ザッハートルテはウィーンにあるホテル・ザッハーが販売しているチョコレートケーキの一種です。オリジナル・ザッハートルテという商品名はホテル・ザッハーのみが使用できるそうです。日本でもデーメルのザッハートルテが販売されていますが、こちらはオリジナルを名乗ることはできないそうです。このケーキはコーティングに使われているチョコレートがとても甘い、というか殆ど砂糖じゃないかと思えるくらいのものです。初めて食べたのはもう20年近く前で、そのときもオリジナル・ザッハートルテでした。オーストリア人の友人(G氏)がウィーンからの来日時にわざわざ持ってきてくれたものを食べたのが最初でした。甘さで麻痺した舌の感覚を取り戻すために砂糖の入ってないホイップクリームとブラックコーヒーと一緒にいただくのが定石ですが、やはり私の舌には甘すぎるのでそれほどリピートしたいものではありませんでした。

今回は再びG氏がウィーンのプレゼントとして航空便で送ってくれましたが、まさか製造から3日ほどのものが中味が壊れもせずに到着したのには驚きました。もっともホテル・ザッハーは以前から海外への発送は普通におこなっていたそうで単に私が知らないだけのことでした。2年ほど前には海外配送にかかる費用をすべて無料にするキャンペーンもあったそうで、そのときは世界中から注文が殺到して製造が追いつかず配送までにかなり時間がかかったそうです。今回届いた品物はきれいにリボンがかけられていて、ウィーンコーヒーとのセットになっていましたが、さすがにクリームは同梱されていませんでした。

G氏がプレゼントを送ってくれたのには理由があり、本当は来月、奥さん(ドイツ人)と一緒に日本に僅かな時間ではあるけど立ち寄るので会って話がしたいというメールが1年以上前に来たところから始まっています。1年以上先の話だしどうなるかわからないけどと思っていたら、本当に今年4月にルフトハンザで来日し横浜からクルーズ船に乗って鹿児島、釜山、上海からベトナム、シンガポールを目指す旅に参加するというので、私が会える可能性がある鹿児島でランチでもしようという約束をしていました。ところがクルーズ船出航の1ヶ月前になって、台湾海峡やマラッカ海峡の情勢が不安定なためクルーズ日程を大幅に短縮する(日本から韓国まで)ことを船会社が決めたそうです、彼らはそれではクルーズ参加の意味がないと日程をすべてキャンセル、来日もしないということになってしまったのです。G氏は私とのやり取りで再会のために私があれこれ提案や手配をしてくれていたのに申し訳ないという気持ちがあったので、せめてものお詫びにとプレゼントを送ってくれたという次第です。

別に私には日程キャンセルによる実害はなかったので、お詫びとか必要はないしまたどこかで会えるかもしれないから気にしないでほしいとメールしておいたのですが、彼はそこまでドライな性格でもないようです。今回はありがとうと好意を受け取っておくことにしました。近々、東京にいる子供たち一家が帰ってくる予定なので一緒に食べて音楽の都ウィーンに思いを馳せることにします。

直径19cmとかなりの存在感があるザッハートルテ

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